2021年から継続して開催している「組織課題解決ワークショップ@オンライン」の第31回を開催し、地域金融機関関係者を中心に8名からお申し込みをいただき、当日の参加は6名となりました。
参加者の主な属性は次のとおりです。
・居住地:栃木県、群馬県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県
・所属:地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合、その他
今回は、
認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね(以下、たらちね)の鈴木薫さんをゲストにお迎えしました。冒頭、鈴木さんからたらちねのこれまでの取り組みについてご紹介いただきました。
たらちねは、2011年の東日本大震災・東京電力福島第一原子力発電所事故を受けて、福島県いわき市で設立されました。放射能測定事業を軸に、保養、甲状腺検診、クリニックの運営、心のケアなど、被災した地域の暮らしに寄り添う幅広い事業を展開しています。
震災から15年目を迎えた今、助成金の減少やこれまで支えてくれていたファンド担当者の高齢化等が重なり、2024年度、2025年度と2期連続で決算が赤字となりました。震災直後の「緊急支援」フェーズはすでに終わりつつある一方、支援を続けるかどうかを改めて考え直さなければならない局面にあるといいます。
これまでは借入の経験がありませんでしたが、地元の金融機関や日本政策金融公庫からの借入に至った経緯が共有されました。鈴木さんは、金融機関の方と話す中で、これまで自分自身が「お金を借りること」に対して卑屈になっていたことに気づいたといいます。あわせて、ソーシャルビジネスの事業者が金融機関からの借入に苦手意識を持ちやすい背景も実感したそうです。
現在は、1,500名ほどのマンスリーサポーターに支えられて活動していますが、団体としての「見せ方」や広報の難しさが今後の課題として挙げられました。
たらちねの活動は学会での査読付き論文発表に至るなど高い専門性を備えている一方、原発というテーマ自体が企業にとって扱いづらく、海外からの取材は多いものの、国内の主要メディアで取り上げられたことはほとんどありません。
今回は、こうしたたらちねの現状を踏まえ、「たらちねの活動をどう社会に伝え、支援を広げていけるか」について考えました。