ここ数十年で、共働きの家庭が増えました。自宅から離れた場所で働いている保護者も多く、放課後の時間にこどもが公園で怪我をしてもすぐに駆けつけられなかったり、不審者に遭遇するなどのトラブルに巻き込まれたりすることなどが心配でこどもを家の中に閉じ込めておかざるをえない状況が出てきています。
現在、日本では平日に外遊びができない小学生が80%もいることが分かっています。それは、都市部に限らず地方でも同様に起こっている現象です。
足立区には公園がたくさんあるものの、こどもを見守る大人の目の不足に加え、塾や習い事が忙しく公園に遊びに行っても遊ぶ相手がいないこと、ボール遊び禁止の公園が多いことも、こどもたちが公園であそびづらくなっていることに影響しています。
しかし、こどもたちにとって「あそび」はとても重要で、特に異年齢のこどもや家族以外の大人と一緒に遊ぶことが、自尊感情や外向性に良い影響を与えることが研究で明らかになっています。
このような背景のもと、公園でこどもたちとあそび、かつその空間を見守ることを役割として、パークリーダー事業は誕生しました。パークリーダーの目的は、行き場のない足立区の小学生が放課後の時間を友人と楽しく過ごせるように、環境の構築を図ることです。そして、公園を学校や家とは異なる「第3の居場所」のひとつとして、地域社会の一員として活躍していくことが大きな夢となっています。
昨年11月から活動を始めたこのパークリーダー事業ですが、「地域の公園を笑顔あふれる空間に」というキャッチコピーのもと、今後はもっとパークリーダーの数を増やし、より多くのこどもたちとともに楽しいあそびの時間を過ごしていきたいと考えています。
現在は足立区内の2拠点で週2回の活動を行っていますが、今後はより多くの高校生や大学生を巻き込んで拡大していきたいと考えています。そうすることで、こどもたちも様々な学生たちと関わることができ、何より今よりももっと地域に根差したパークリーダーとして活動することができるので、こどもたちを見守るという側面もより強く発揮できます。
そして、嬉しいことに、このパークリーダー事業は足立区からの後援を受けて実施することができています。実際に区役所に出向いて区議会議員の方や区の担当の方に直接説明したところ、大変興味を示してくださいました。
パークリーダー事業は、これからもこどもたちの笑顔と成長を応援し、一緒に地域を元気に、笑顔に満ちた場所にしていきたいと考えています。一緒に活動してくださるボランティアの方を常時募集しておりますので、ぜひよろしくお願いします!
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