【地域金融関係者向け】組織課題解決ワークショップ@オンライン・第14回


組織課題解決ワークショップ@オンライン・第14回を開催しました

2023年03月17日
2021年から奇数月に開催する「組織課題解決ワークショップ@オンライン」の第14回には、地域金融関係者9名のみなさまにご参加いただきました。

参加者の主な属性は以下の通りでした。
・居住地(都道府県):栃木県、東京都、神奈川県、新潟県、長野県、熊本県
・所属:第二地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、その他等

ゲストには、社会福祉法人あいの実専務理事の久保潤一郎さんをお招きしました。

あいの実は宮城県仙台市で医療的ケア児や神経難病の方とその家族の支援を行っています。今回のワークショップのテーマは、「医ケア児ママの働く機会をつくるために、地域金融機関にできることは?」でした。

3人1組のグループで宿題のプレゼンテーション動画に対する感想や質問を話した後、久保さんにみなさんから出た質問に丁寧に答えていただきました。以下のようなやり取りがありました。

●Q:医ケア児ファミリーを支援することになったきっかけは何ですか?
⇒訪問介護を行っている中で、「重症心身障がい児」と呼ばれる食べることも座ることもできない子と出会った。成長して大きくなった、人工呼吸器をつけた子どもを自宅のお風呂に入れることはすごく大変。放課後等デイサービスの中で、お風呂に入れるところから始めた。お風呂に入れなくてもよい事業だけれど、今は全員がお風呂に入っている。お風呂目当てで登録する方が続々といる状況。

●Q:医ケア児のお母さんが働く上で、子どもから離れることは難しいのでしょうか?
⇒子どものケアや体調等によって、時間が不規則になってしまうことが一番の問題点。雇用する側としては、最大限に働いてもらわないといけない。〆切のある仕事はすごく難しい。お母さん方にもさまざまな適正がある。事務やパソコンが苦手な方、逆にそれらは得意だけど体力はないという方もいる。いろいろなメニュー(選択肢)が必要だと考えている。
先日、テント等の貸し出しているイベント会社から、仕事紹介のアイデアをいただいた。貸し出したテントが戻ってきたら、次の貸出までに清掃したらよいという仕事は〆切に幅があるので、お母さんたちも取り組みやすい。

●Q:地方では人手不足が深刻です。オンラインを活用すれば、さまざまな職種で勤務できると思いますが、働く上での勤務条件にはどのようなものがありますか?
⇒先述のイベント会社の方から「他にもそういったニーズがあるかどうか、他の企業にも訊いてみるよ」と言ってもらえたが、広がりを感じると同時に、誰がその取りまとめをするのだろうと思った。例えば、金融機関さんが窓口になってくれたらありがたい。医ケア児に限らず、障がいのある子どもを持つお母さんたちも同じ課題を抱えていて、そう考えるとかなりボリューム感も出てくる。

その後、再び小グループで「あなたがあいの実の役員なら、何に取り組むか」を話し合っていただき、それを踏まえたアドバイスを個人ワークで書いていただきました。多くの方が「金融機関とどんな連携ができるか」を具体的に書いてくれました。

●お母さんたちの働きたい仕事の種類や望む働き方を発信して、金融機関に事業者との仲介をお願いする。
●カフェは郊外店舗になるということで、街中店舗より集客が大変だと思います。金融機関の広報誌や支店周辺マップなどに記事を掲載してもらうなど、広報支援を金融機関に協力してもらうのはいかがでしょうか。
●あいの実の取り組みを横展開するために、情報発信の場を金融機関に提供してもらう。あいの実の強みを金融機関に評価してもらうことで、立ち位置が明確になると感じます。

最後に、終了後のアンケートで参加者のみなさんから寄せられた感想の一部を紹介します。久保さんの立ち振る舞いに感銘を受けたというコメントが多く寄せられました。

●ソーシャルセクターの第一線でがんばられている方で、久保さんのように非常に穏やかで、チャレンジ精神かつ言語やデザインに秀でている方もいらっしゃるのだなと思いました。
●医ケア児のママのコミュニティをつくっていらっしゃる様子、とても心強い存在だと思いました。制度にないものにチャレンジし続けている、愛のある取り組みに感銘を受けました!
●他業態の金融機関の方と、さまざまなジャンルのソーシャルビジネスとの支援・連携を考える作業が楽しかったです。そして、久保さんのようなキーパーソンの存在を知り、戦略的な組織運営をされていることを知り、大変勉強になりました。

次回は2023年5月24日(水)に、熊本県熊本市で重症心身障がい児者をお預かりする生活介護や放課後等デイサービスを運営する、一般社団法人あゆみ代表理事の野村順子さんをゲストに開催します。ワークショップ当日に相談したい組織課題は「『医ケアがあっても、ずーっと安心、熊本の福祉向上計画(くまふく計画)』に地元の金融機関としてできることは?」を予定しています。

ソーシャルビジネス支援に関心のある地域金融関係者のみなさまのご参加をお待ちしています。
https://deco-boco.jp/projects/view/50

現在の支援金額 12,000 円

支援者 12人

残り時間 終了

本プロジェクトは、ログインしてお気に入り追加や支援をすると、「活動報告」更新時に通知メールが届きます。
また、支援者による支援の申し込みが完了した時点で、凸と凹登録先が支援金の提供を受ける契約が成立するものとします。


1,000 円

12 人

配送方法:メール

●『お金の地産地消白書2020』を持っている方
(1) 「組織課題解決ワークショップ@オンライン」参加者限定のFacebookグループページへのご招待

2,000 円

0 人

配送方法:郵送

●『お金の地産地消白書2020』を持っていない方
(1) 「組織課題解決ワークショップ@オンライン」参加者限定のFacebookグループページへのご招待
(2)『お金の地産地消白書2020』1冊