組織課題解決ワークショップ・第24回:現場訪問ツアー@北九州を開催しました
2024年12月19日
2021年から奇数月に開催する「組織課題解決ワークショップ」の第24回は、1年ぶりの現場訪問ツアーとして企画し、福岡県北九州市で活動する「
わくわーく」「
光楽園」の現場を訪問しました。
・日時:2024年11月30日(土) 11:00~17:00
・参加者:地域金融関係者7名
参加者の主な属性は以下の通りでした。
・居住地:東京都、神奈川県、滋賀県、福岡県、大分県
・所属:信用金庫、信用組合、労働金庫、その他等
11:00に小倉駅のストリートピアノの前に集合して、いよいよ訪問ツアーがスタートです。集合場所をピアノの前にしたことにも意味がありました。わくわーくの取り組みの一つである「リニューアルピアノプロジェクト」で、利用者さんがピカピカに磨いたピアノなのです。
1団体目は、障がい者福祉に取り組むNPO法人わくわーく。代表の小橋さんが迎えてくれた際、男性が1人いたのですが、先述したリニューアルピアノプロジェクトにかかわる調律師の加藤さんが偶然来られていました。たった今、小倉駅でピアノを見てきたばかりだとお伝えすることができました。
まずはわくわーくの拠点である「ココクル平野」の内部をご案内いただきました。土曜日ということで、残念ながら利用者の方はいませんでしたが、わくわーくの活動が取り上げられた動画等を見ながら、普段の活動の様子を感じることができました。
わくわーくでは、毎週火曜日にランチを提供しているのですが、この日は特別にご用意いただき、おいしいご飯を食べながら、小橋さんのお話を聴きました。食事後には竹チェロの演奏体験をするなど、終始和やかな雰囲気でした。
最後に、現在専門学生と進行中のココクル平野のリノベーションプロジェクトをご紹介いただきました。3年かけて九州ポリテクカレッジの学生のみなさんと進めているプロジェクトで、来年1月には本プロジェクトに必要な経費を調達するクラウドファンディングへの挑戦も予定しています。
次から次に紹介されるプロジェクトの数にみなさん驚いている様子で、小橋さんは少ない職員で多くのプロジェクトを回す大変さについても言及されていました。
外の看板前で集合写真を撮ったら、次は2団体目・子ども支援に取り組む認定NPO法人光楽園。職員の浜野さんが車で迎えに来てくれました。
最初に向かったのは、認定こども園おひさまいっぱい光楽園。職員のたなかちゃんが元気いっぱい、笑顔はつらつと光楽園の活動を紹介してくれました。光楽園が大切にしているリズム遊びや食育等の取り組みについてお話を伺いました。光楽園では布おむつでの対応となるため、毎日10回ほど子どもたちは着替えをするそうです。
次に訪問したのは、こども園から車で3分ほどのところにある、来年4月から児童発達支援と放課後等デイサービス活動を新たに開始予定の現場(古民家)でした。現在活動している場所では定員いっぱいのため、新しく立ち上げることにしたそうです。こちらも自然豊かな場所で、すぐ裏が山となっており、子どもたちがのびのびと過ごす姿が想像できました。
その後、子どもたちがいつも川遊びをしている「眼鏡橋」にも連れて行ってもらいました。この日は11月末ということで寒い冬空の天気でしたが、川に遊びに来ている中学生らしき子たちもいて、地元の子どもたちに愛されている場所であることが伝わってきました。
最後の訪問場所である「多機能型事業所 みんなの光楽園あおば」に到着。光楽園が日々どのように子どもたちや親御さんに向き合っているのか、なぜ2023年から朝食堂を始めたのか等、じっくりお話を伺いました。たなかちゃんに興味津々の方も多く、たなかちゃんが光楽園とどうかかわってきたのかについても質問が出ていました。
福岡名物の梅ヶ枝餅と温かいコーヒーをご用意いただいている間に、別件の用事で出かけていた代表のおごちゃん(尾籠さん)も合流。室内に設置されているボルダリングの前で記念撮影をして、ツアーは終了です。あたたかなおもてなしに、参加者のみなさんもほっこりされた様子でした。
終了後はおごちゃんに小倉駅まで送っていただき、再びわくわーく・小橋さんも合流しての懇親会。小橋さんに予約いただいたお店『矢野』さんは、地元の方にも人気のお店だそうです。今回は支店の方でしたが、本店にも行ってみたくなりました。
最後に、終了後のアンケートで参加者のみなさんから寄せられた感想の一部を紹介します。
●団体の熱量に圧倒され、現場で話を聞く必要性をさらに感じました。竹を利用した楽器製作、それを使った演奏会、活動の中に組み入れられていることに驚きました。
●ソーシャルビジネスも従来のビジネスの延長線上にあること、少しだけ複雑であること、支持されるビジネスには共通点があることを感じました。
●自分の目で見て、感じて、考えることは現地に行かないとわからないということを改めて思った。
過去に開催した組織課題解決ワークショップで、今回訪問した2団体からお話を聴いたことのある参加者の方がいらっしゃったのですが、訪問して印象が変わったというお話をされていました。これからも継続してリアルに交流できる機会をつくれるといいなと改めて感じました。2団体のみなさま、参加者のみなさま、ありがとうございました!