こどもたちの「こんにちは」から、地域に笑顔を
2026年10月07日
先日、2回目となる「認知症サポーター養成講座」を行いました。
今回は、地域に暮らすシニアの方にも校舎へお越しいただき、一緒に講座に参加していただきました。杖や歩行車も持ってきてくださり、初めて間近で見るこどもたちは興味津々!一方で、普段なかなか関わる機会のないシニアの方を前にすると、少し緊張した表情も見られました。
まずは、前回に引き続き地域包括支援センターの方から、認知症について教えていただきます。脳の働きや認知症の症状など、前回学んだこともみんなでおさらいしました。
今回は、より実践的な内容にも挑戦です。
「もし、公園のベンチに何時間も座っているシニアの方がいたら?」
そんな場面を想定して、地域包括支援センターの方がプチお芝居を見せてくれました。
困っているかもしれない方に声をかける時には、後ろから突然話しかけないこと。早口にならず、ゆっくりと話すこと。相手の様子を見ながら接すること。一つひとつ、実際の場面をイメージしながら教えていただきました。
そして、いよいよこどもたちも実践!
地域のシニアの方を「近所に住んでいる方」と想定し、「こんにちは」と声をかけて会話をしてみます。
ところが、やってみるとなかなか難しいものです。いつも一緒にいる仲間とはたくさん話せても、年代の離れた方を前にすると、「この後、何を話したらいいんだろう……」となかなか次の一言が出てきません。
それでも少しずつ雑談を重ねていくうちに、緊張していた表情もやわらぎ、いつの間にかお互いに笑顔で話せるようになっていました。
こどもたちに聞いてみると、「近所にシニアの方が住んでいる」という子は半数ほどいました。
もちろん、知らない人にこどもだけで声をかけることには危険もあります。もし困っている様子や「いつもと何か違うな」と感じることがあった時には、「大丈夫ですか?」と声をかけることが、その人を助けるきっかけになるかもしれません。
今回学んだことが、いつか地域の誰かを支える小さな力になることもあるのだと思います。
実は、この日の講座には素敵な続きがありました。
講座を終えて公園へ遊びに行った帰り道、偶然、講座に来てくださったシニアの方と再会!こどもたちが「あ!」と気づいて笑顔で手を振ると、向こうからも笑顔で手を振り返してくださいました。
講座がなければ、もしかしたらそのまますれ違っていたかもしれない地域の方。それが、一度顔を合わせて言葉を交わしたことで、「知っている人」になりました。
認知症について知るだけでなく、普段なかなか関わることのない世代の方と実際に出会い、話し、笑い合えたことにも大きな意味があったように思います。
こどもたちの「こんにちは」や笑顔から、地域の中に新しいつながりが生まれていく。
そんな小さなアクションが少しずつ増えて、地域に笑顔が広がっていったら嬉しいです。