いけプロ@とかち


岐阜視察研修報告書

2026年10月03日
報告者:杉本弘志(児童発達支援管理責任者/ICT担当)

1.研修目的

岐阜県内の福祉・地域づくり等に取り組む法人・団体を訪問し、地域とのつながりを生かした活動、仕事づくり、人材育成、法人運営、情報発信等について学ぶ。また、地域にある価値をどのように見つけ、伝え、継続可能な仕組みとして次世代へつないでいくのかを考え、U-mitteの今後の活動に生かす。

2.訪問先

① 社会福祉法人いぶき福祉会
② ひだまり創
③ ヒトノネ
④ ORIGAN

⸻

3.各訪問先での学び

① 社会福祉法人いぶき福祉会

長年にわたり、障害のある人たちの地域での暮らしや仕事づくりに取り組んできた実践について学んだ。

特に、法人が地域の中で「福祉サービスを提供する場所」にとどまらず、仕事やマルシェ等の活動を通して地域住民との接点をつくり、人と人との関係を育てていることが印象的であった。

また、法人運営においては、一人のリーダーに依存するのではなく、複数の共同責任者が役割を分担しながら組織を支える仕組みについても学んだ。

「ケアを文化に」という考え方のもと、障害のある人を地域の中で暮らす一人の住民として捉え、仕事や活動を通して地域との関係をつくっている点は、U-mitteの地域づくりを考える上でも重要な視点となった。

② ひだまり創

ひだまり創を訪問し、地域の中で人や活動がつながっていくための取り組みについて学んだ。

福祉という枠だけで活動を捉えるのではなく、地域との接点を持ちながら、人が関わるきっかけをつくっていくことの大切さを感じた。

③ ヒトノネ

ヒトノネでは、人や地域との関係を基盤とした取り組みについて学んだ。

地域にある資源や人の力を生かしながら活動を展開していくことで、地域の中に新たなつながりや役割が生まれていくことを知った。

④ ORIGAN

ORIGANでは、「観光まちづくり」を軸に、地域にある価値を見つけ、可視化し、伝え、継続できる仕組みにつなげていく取り組みについて学んだ。

長良川流域の文化や工芸、漁業、芸能等を調査し、担い手や材料の不足など、伝統文化が抱える課題を可視化している。

また、長良川デパートでは、地域の職人がつくった商品を販売することで、「売りながら守る」という仕組みをつくっていた。

単に伝統を保存するのではなく、商品として価値を伝え、購入してもらい、職人の収入や材料の確保、後継者育成につなげるという考え方が印象的であった。

さらに、古い建物を活用した事業や投資の仕組みなど、多様な資金調達方法を組み合わせながら、地域で新たな仕事や活動が生まれる環境づくりにも取り組んでいた。

⸻

4.質疑応答・意見交換

地方でのファンドレイジングについて

U-mitteから、2年後の医療型福祉施設の開設に向けた資金集めについて質問した。

地方では「顔が見える関係」が重要ではないか、また、幅広い人から寄付や支援を得るためには何を大切にすればよいかを尋ねた。

回答では、現在はWebやQRコード等を活用できるため、都市部と地方の差は以前ほど大きくないのではないかとの話があった。

その上で、寄付だけを入口とするのではなく、情報を広める、イベントに参加する、商品を購入するなど、さまざまな関わり方をつくることが重要との助言があった。

また、「お金が必要だから協力してください」と伝えるのではなく、「こんな楽しいことが起きている」「こんな人たちが活動している」と活動の物語を伝え、「一緒に参加してみませんか」という関係をつくることが大切とのことであった。

さらに、施設建設そのものをゴールとするのではなく、10年後を見据え、**「建物を建てた後に、どのようなコミュニティを残したいのか」**という視点で考える必要があるとの助言をいただいた。

紙媒体とWebの使い分けについて

U-mitteでは、施設建設に向けて約1,800人の賛同者を集める中で、Webだけでなく紙媒体による募集も大きな成果につながったことを伝え、今後の活動報告や情報発信について質問した。

WebやSNSの発信力を高めることは必要である一方、Webだけで完結させず、地域の人が実際に活動を見たり、人と出会ったりする多様な接点をつくることが重要との意見があった。

また、年次報告書等も単なる実績報告ではなく、「この法人と関わると、こんなことが起きる」という魅力が伝わるコンテンツとして活用することが大切との話があった。

⸻

5.地域文化に触れて

研修では、ぎふ長良川の鵜飼も見学した。

船の上から間近に見る鵜匠の技は非常に印象的で、手縄(たなわ)を巧みに操りながら鵜を導く姿や、篝火のにおいを実際に感じることで、長く受け継がれてきた伝統文化を身近に感じることができた。

伝統は「残す」だけではなく、知ってもらい、実際に体験してもらい、その価値を次の人へ伝えていくことによって受け継がれていくことを実感した。

⸻

6.研修を通して得た学び

今回の4か所の視察を通して、福祉、地域づくり、仕事、文化、情報発信、資金調達は、それぞれ独立した取り組みではなく、「人と地域との関係を育て、価値を次の世代につないでいく」という点でつながっていることを学んだ。

特に印象に残ったのは、

地域にある価値を見つける
→ 可視化する
→ 伝える
→ 人が関わる
→ 継続できる仕組みにする

という循環である。

U-mitteが進めている医療型福祉施設についても、建物を完成させることだけを目標とするのではなく、その先にどのような地域とのつながりを残していくのかを考える必要がある。

施設を必要とする人を支えることはもちろん、地域の人がU-mitteを知り、関わり、それぞれの方法で応援できる関係を今から育てていくことが、施設開設後の地域づくりにもつながると感じた。

今回の研修で学んだ、

「伝統を知る」
「伝統を広める」
「まちにもう一度人を呼び込む」
「みんなで地域をつくる」

という視点を、福祉の分野にも重ねながら、U-mitteのこれからの活動に生かしていきたい。

支援者 18人

本プロジェクトは、ログインしてお気に入り追加や支援をすると、「活動報告」更新時に通知メールが届きます。
また、支援者による支援の申し込みが完了した時点で、凸と凹登録先が支援金の提供を受ける契約が成立するものとします。
なお、本プロジェクトは月額課金型になります。


500 円 /月

配送方法:郵送

(1) 活動報告の更新
(2) 年次報告書の送付(年1回)
(3) イベント(オンライン含む)へのご招待

1,000 円 /月

配送方法:郵送

(1) 活動報告の更新
(2) 年次報告書の送付(年1回)
(3) イベント(オンライン含む)へのご招待

2,000 円 /月

配送方法:郵送

(1) 活動報告の更新
(2) 年次報告書の送付(年1回)
(3) イベント(オンライン含む)へのご招待

3,000 円 /月

配送方法:郵送

(1) 活動報告の更新
(2) 年次報告書の送付(年1回)
(3) イベント(オンライン含む)へのご招待

5,000 円 /月

配送方法:郵送

(1) 活動報告の更新
(2) 年次報告書の送付(年1回)
(3) イベント(オンライン含む)へのご招待

10,000 円 /月

配送方法:郵送

(1) 活動報告の更新
(2) 年次報告書の送付(年1回)
(3) イベント(オンライン含む)へのご招待