クラファンリターンの「ぐるっとあんしん日帰り体験ツアー」が開催されました
2025年08月12日
8月8日にクラファンリターンの「ぐるっとあんしん日帰り見学ツアー」を開催しました。
今回、3名の方から参加いただきました。
2時間かけて、主要な事業所を見学いただき、事業内容について説明させていただきました。
参加いただいた岩原達也さんから感想をいただきましたので、シェアさせていただいます。
クラウドファンディング参加と事業所見学の感想
このたび、十日町市の「支援センターあんしん」が実施するクラウドファンディングに参加し、3人で現地を訪問し、ワークセンターあんしん・きぼうワークス・ハーモニー・グループホームの取り組みについて、職員の方から丁寧にご説明をいただきました。
印象深かったのは、トイレットペーパーの製造現場です。あえて作業工程を細かく分けることで、より多くの方々が関わることができる仕組みが整えられており、これはまさに発想の転換。作業効率よりも「その人らしく働ける場づくり」を大切にする姿勢に、深く感銘を受けました。利用されている方の中には、年金に加えて収入を得て、グループホームの利用料を差し引いても自立的な生活を実現されている方もいらっしゃいました。
一方で、障がいが重度なことで収入を得ることが難しい方も、それぞれのペースや得意を活かしながら、日々の暮らしに役割と喜びを持って参加されている様子が印象的でした。なにより、皆さんの明るさ、笑顔、前向きな姿勢が心に残っています。「働くこと」や「人と関わること」が、自信や生きがいにつながっていることを強く感じました。
また、グループホームでは空き家を活用し、定年後の大工さんがリフォームを担うことで、改修コストを抑える工夫もなされています。大工さんにとっては生きがい就労と年金プラスの収入、運営側にとってはコストの抑制につながり、地域資源と人材を活かした持続可能な仕組みに、大きな可能性を感じました。さらに、旅館業や不動産業も複合的に展開されており、地域とのつながりを活かした柔軟で有意義な事業運営にも深く共感しました。
当日は3人で一緒に説明を受け、それぞれが深い問いを立てながら、対話を通じて多くの学びと気づきを得る時間となりました。また、会話の中で思いがけない共通点や価値観を見いだし、人とのつながりの尊さをあらためて実感しました。一方的な「支援」ではなく、関わるすべての人が役割と誇りを持ち、地域全体で共に生きる。そんな理想的な共生のかたちにふれることができた貴重な経験でした。この出会いと学びを、今後の自分自身の活動にも活かしていきたいと思います。

ワークセンターあんしん前にて(伊藤さん撮影)

カラートイレットペーパーについて説明中

農福泊拠点「sobainari」