現代生活で和傘を使いやすくする工夫を提案すること
2020年11月02日
長良川デパート・和傘CASA・ORGANキモノを担当しています河口郁美です。
交代制で各担当分野の取り組みを報告していくことになりました。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回は、和傘について。
最近、私の楽しみでもあり私の役割なのではないかと実感していることがあります。
「現代生活において和傘を使いやすく、使いたくなる工夫を提案すること」
そのひとつ、和傘を携帯しやすくする!ということで日傘用の傘袋を作りました。
美濃和紙布で藍染【石徹白洋品店】や柿渋染め【山県市】したり、郡上本染め渡辺染物店さんに藍染していただいたり。
長良川流域の素材と手仕事で繋いだ魅力的な傘袋ができました。
もちろん蛇の目傘、番傘(雨傘)用の傘袋もあります。
そして今は、ディスプレイするための「和傘スタンド」を製作中です。
軽くて丈夫で安価な洋傘の普及により、「雨を防ぐもの」として和傘を選ぶことは激減しました。
でも緻密な職人技による用の美である和傘は、「雨を防ぐもの」ではなく「見て愛でるもの」「場を華やかにする装飾品」という需要も高まっています。
和傘は和傘として継承されること、その和傘を現代において様々な角度から楽しんでもらえること。
それが未来に繋がっていくのではないかと感じています。
私の願いでありつつも、私が一番楽しませていただいているのかもしれません。
次回は、岐阜で唯一の舞妓喜りんちゃんについてお話しできればと思います。お楽しみに。