『舞妓の衣裳展』を開催します。
2020年12月22日
長良川デパート・和傘CASA・ORGANキモノを担当しています河口です。
実は他にも今年から新たな事業が動いていました。
『舞妓育成事業』
6年ほど前、鳳川伎連の舞妓喜久富ちゃんから、舞妓さんの着付けも携わるようになりました。
着付はかれこれ15年ほどの経験がありますが、まさか舞妓さんの着付けをする時がくるとは夢にも思いませんでした。
それもそのはず舞妓さんの着付けは基本的に「男衆(おとこし)」と呼ばれる男性がするものだからです。
舞妓さんの着物も帯も見ての通りとても長い。つまりとても重いわけです。
それを身に付け舞を披露し、立ったり座ったり頻繁に動き回るのですが、着崩れるわけにはいかず、相当な力で締め上げます。
京都の舞妓さんなどはたくさんいらっしゃるので、一晩で何名も着付けなければならないので男性の力でなければこなせないと、着付が男性であることが納得なわけです。
私はもちろんおひとりを着付けるのがやっとで、それでも毎度腕が痛くなるほどです。
舞妓さんを着付けるということは、日本の誇るべき伝統文化に少しでも携わることが出来るという高揚感と緊張感があります。
舞妓さんは芸妓さんになるための修行の段階です。
日々修業に勤しんで、その修業の成果を披露するお座敷という場。
そのためのお支度に携わる責任感を強く感じます。
舞妓さんが衣裳を纏うことで、自信を持ってより美しい舞を披露できるよう、そんな着付ができたらと思っています。
さて、そんな舞妓さんの豪華絢爛な衣裳や12か月を彩る花かんざしなどを展示する『舞妓の衣裳展』を2021年1月1日~5日まで、岐阜善光寺弘法堂ホールにて開催します。
そして、関連イベントとして、幇間喜久次さんと私による舞妓着付け実演も行います。
さらに鳳川伎連の幇間喜久次さん、辰次さん、芸妓多満次さん、舞妓喜りんちゃんによる舞の披露も。
コロナ禍でお座敷も長良川鵜飼観覧船に同乗する「船遊び」も開催できないという苦しい一年でしたが、
岐阜の花柳文化をお伝えしながら、艶やかな衣裳や舞をご覧いただき、お正月から華やかな気分になっていただけましたら嬉しいです。
また、舞妓、芸妓も募集しています!(希望者には修行体験も用意しています)
NPO法人ORGANとして、岐阜の花柳文化を伝え、継承していく活動にも尽力しています。
大きな声で集客できない状況が残念ではありますが、
コロナ対策をしっかりしつつ、初詣の際にはぜひお立ち寄りください。
『舞妓の衣裳展』
◆日時:2021年1月1日~5日 10:00~16:00
◆会場:岐阜善光寺 弘法堂ホール
【入場無料】
◆モデルへの舞妓衣裳着付実演
着付師や幇間が舞台で実際に着付の実演・解説を致します。
<期間中各日2回 ①11:00~ ②14:00~>
◆鳳川伎連による舞の披露
幇間:喜久次、辰次
芸妓:多満次
舞妓:喜りん
<期間中各日2回 ①13:00~ ②15:00~>
※1/1(金)は舞妓不在となります。