鵜舟の新造船進水式に行ってきました
2022年04月19日
舟かぶせの直前 舟が長良川に浮かびました
事務局長の熊田です。
先日4月16日(土)に行われた鵜舟の新造船進水式におうかがいしてきました。
令和3年度、岐阜長良川鵜飼保存会では鵜舟の船大工育成のプロジェクトが行われました。鵜匠さんとともに鵜舟に乗る船頭さんの中から3名の方が、船大工の田尻浩さん(右から3人目)の指導で造船技術の継承に取り組みました。
現在、長良川流域の船大工は2名。田尻さんの師匠である那須清一さん(中央)は、御年80歳でご自身での舟づくりは休業されています。
船大工の技術継承は、まさにギリギリのタイミングであると言えます。
令和3年度、長良川リバースケープとORGANで募集したガバメントクラウドファンディング。みなさまにもご支援いただきました。民間からの船大工育成の担い手である五十川天士さんも、皆さまのおかげをもちまして、このプロジェクトに参加させていただくことができました。改めまして、ありがとうございました。
2月~3月で34日間、美濃市の岐阜県立森林文化アカデミーにて船頭のみなさんとともに大きな学びを得ることができました。
この日は、その舟が長良川へとうかびました。
この地域では、進水式には「舟かぶせ」という儀式が行われます。舟を3回ひっくり返すことで、もう二度と転覆しないという儀式です。風が強い日で少し寒そうではありましたが、みなさんの明るい声や晴れやかな笑顔が印象的でした。
この舟は杉山喜規鵜匠(右から2人目)の舟となり、5月11日に開幕する今年の鵜飼から活躍します。