清流長良川の鮎担い手プロジェクト 集合研修がありました
2020年08月13日
清流「長良川の鮎」流域の担い手研修、7月31日と8月8日に集合研修が開催されました。
昨年も本事業を行い、今年が2回目になりました。
世界農業遺産「清流長良川の鮎」は2015年に認定され、世界で初めて、川の流域に広がる文化圏が世界的に認められています。流域の担い手として長良川を語れるガイド、インタープリンター、地域のふるさと学習などで語れる人を増やすことを目的とした研修です。
今年の集合研修は、オンライン研修。
7月31日は、川漁師の平工顕太郎さん、8月8日は岐阜県森林文化アカデミー教授の久津輪雅さんに、講師をして頂きました。
平工さんからは、川漁師として生計を立てていくことの難しさをお話頂きました。テレビ等、メディアへの登場も多い平工さんですが、24時間、自然との闘いの中で漁を行っていること等、実情が知れるお話でした。
久津輪さんからは、流域に根付く木工産業の面からお話を頂きました。森林文化アカデミーが携わった和傘再生の鍵となった「エゴノキプロジェクト」のこと、鵜飼舟の造船技術を記録・継承していくプロジェクトのこと等事例を通して、学びました。
今後、本事業は、分科研修を通じ、現地訪問を行い、更に学びを深めていきます。(籠原)
~平成27年12月 世界農業遺産認定「清流長良川の鮎-里川における人と鮎のつながり-~
岐阜県を流れる長良川は、漁業者や市民団体による水源林の育成や河川の清掃など、人が適切に管理することで、資源を保全するとともに良好な環境を生み出し、清流に育まれた漁業、農業、林業などの産業が発達している「里川」です。なかでも、鮎を中心とした内水面漁業が盛んで、鵜飼漁をはじめとした伝統的な漁法が数多く受け継がれ、鮎を使った郷土料理も食文化として根付いています。
また、清流が保たれていることにより、美濃和紙や郡上本染などの水と密接なつながりのある伝統工芸が引き継がれ、長良川の持続的なシステムを育んでいます。(農林水産省ホームページより)