第2部
JPBVソーシャルビジネス支援プログラム「WILL」2024@オンラインについて
●WILLとは
日本における「価値を大切にする金融」の普及と実践を目的として2018年12月に設立された「JPBV」に会員として参加する金融機関役職員がトレーニーとなり、仕事で培ったスキルや経験等を生かして、ソーシャルビジネスを半年間応援するプログラム(以下、本プログラム)。トレーニーは、NPO等の支援先が次に取り組む事業を(高難度の価値の交換である)継続的な寄付で育む戦略を構築するために、本プログラムの協力先※1と「ファンドレイザー」と数名のチームを作り、定例会議等を通して「社会を変える」計画※2を策定し、“志金”調達計画を提案する。
協力先※1…認定NPO法人日本ファンドレイジング協会は、2016年度から「ファンドレイジング・スクール」を開催している。このスクールではソーシャルビジネスと社会の役に立ちたい人を繋ぐ「ファンドレイザー」を育成している。本プログラムのファンドレイザーを募集する際は、スクール卒業生等に参加を呼び掛けている。
「社会を変える」計画※2…WILLの運営事務局を務める合同会社めぐるでは、地域の社会課題解決に挑むNPOやソーシャルビジネスの事業を「社会を変える」手段と捉え、「社会を変える」計画と“志金”調達計画を策定し、継続支援者を募る「マンスリーサポートプログラム」を、WEBサービス「凸と凹(でことぼこ)」で提供している。
●WILLの特徴
(1) 支援先となるソーシャルビジネス事業者を公募で選定
伴走支援先を公募し、ソーシャルビジネス分野における参加金融機関等の認知度を高めることで、地域の社会課題解決に向けた本気度を組織内外で共有する。
・本年度までの応募団体は、17団体(2021)、10団体(2022)、2団体(2023)。
(2) 組織外メンバーとのチームによる半年間の伴走支援
これまでの仕事や暮らしの中では出会えなかったチームメンバ―との対話を通して、参加金融機関等役職員(トレーニー)の地域や社会に対する理解度を深め、リーダーシップ等を育む。
・本年度までのトレーニーは、6名(2021)、4名(2022)、2名(2023)。
・金融機関職員にもたらす変化→事業性評価に基づく融資を推進できるようになる/知識やノウハウを得て、本業支援に取組めるようになる/周囲の人を巻き込むことができるようになる
●WILL実施スケジュール
(1) 支援先募集・選考(2か月間)
・支援先募集
・事務局による書類選考
(2) 支援先決定→支援準備(1か月間)
・トレーニー&ファンドレイザー&事務局による最終選考
・オリエンテーション
(3) 伴走支援(6か月間)
・キックオフ会
・定例会議(「社会を変える」計画づくり、“志金”調達計画づくり等について)
・成果報告会
・振り返り&懇談会
※5~6か月目に取り組む提案書の作成が最も重要で時間がかかる作業