「さよなら、頭がいいだけの銀行員」全国巡業プロジェクト
※本プロジェクトは、凸と凹「バリュー・ベース・バンカー応援プログラム」の登録プロジェクトです。
さよなら、頭がいいだけの銀行員
JPBV(一般社団法人価値を大切にする金融実践者の会)代表理事の江上広行です。JPBVはその名前のとおり、
GABV(The Global Alliance for Banking on Values)という金融機関によるグローバルネットワーク組織が掲げる「価値を大切にする金融」の6原則のコンセプトを日本で実践し普及させることを目的に2019年12月から活動している団体です。2023年10月現在、金融機関を含む70の個人・組織がメンバーとして加盟しています。
「価値を大切にする金融」がかかげる未来から必要とされる金融を、日本で本当に実現するためには、金融業界には新しいタイプのリーダーの出現が求められます。そのリーダーとはこれまで、金融業界を支配してきた「頭がいいだけの銀行員」ではありません。ここでいうリーダーとは、地位や権力をもつボスではなく、与えられた仕事を計画どおりに進めていくマネージャーでもなく、自らが起点となって 一歩を踏み出す変革の実践者のことです。そのようなリーダーになるには、これまでの金融機関の人材育成のメニューにあった専門知識や管理能力の習得だけではとても十分とはいえません。
新しいタイプのリーダーには深い内省によって自己の変容を遂げ、内側から溢れ出るビジョン(問題が解決した先にある未来の姿)を言葉にし、対話と実践によって仲間を巻き込んでいくというようなセンスが求められます。
我々は、このようにリーダーを日本に増やしていきたいという願いから、2021年から
JPBVリーダーシップ・プログラム(以降通称SHIFT)という人材開発プログラムを提供してきました。金融庁もこのプログラムでのコンセプトに賛同いただき後援をいただいています。
「さよなら、頭がいいだけの銀行員」全国巡業プロジェクト
今般、SHIFTが行ってきたチャレンジと成果をまとめた書籍「頭がいいだけの銀行員はもういらない」が2024年2月に出版されます。本プロジェクトは、この出版を機に、未来の金融とそれを担うリーダーのありかたについて全国のバンカーと対話する全国巡業プロジェクトの運営費用としてご支援をお願いするものです。そして、地域の「何かを変えたい」と感じているバンカーが集い、対話し、つながりあうコミュティから変革を担っていく新しいタイプのリーダーが開発されていく起点にしていきたいと考えています。
この全国巡業の対話を経てSHIFTは2024年4月より、内容をさらにアップデートし、「価値を大切にする金融」を実践するリーダーが集うコミュニティのプラットフォームとして拡大していく予定です。
日本中の金融機関には隠れた未来のリーダーがたくさんいます。そして、人材育成の再定義という我々のチャレンジはまだまだ始まったばかりです。どうかみなさまのお力を貸してください!
各回、午後の2時間程度を予定しています。オンライン以外の定員は30人程度を見込んでいます。(日程や場所が変更される可能性があります。)
書籍「頭がいいだけの銀行員はもういらない」
今回上梓する書籍「頭がいいだけの銀行員はもういらない」は、SHIFTが行ってきた対話型人材開発の取り組みを紹介するとともに、これまでの金融機関の能力主義に偏重してきた人材開発のありかたを再定義するための提言を行っています。この本にはSHIFTに参加しているメンバーの成長の体験談も多く掲載されています。
SHIFTが実践している対話型人材開発のチャレンジ
変革は痛みを伴うものであるからこそ、一人で成し遂げられるものではありません。その痛みを分かち合うことができる仲間が必要です。変革を進めるリーダーとは、たとえ人に迷惑をかけてでも、そして自分が痛い思いをしてでも、リスクをとって「こんな未来を作りたい」というアイデアを実現させようとする人のことです。私はそんな思いをしてまでも、未来に何かを存在させようとする人を応援することほど、仕事として誇りを感じることはありません。
日本の金融業界にはこのように痛みを伴ってでも変革を推し進めるリーダーが、たくさんいます。そのような人たちは、それぞれの現場で孤独に組織の中で苦悩し戦っています。私たちがJPBVリーダーシッププログラムを始めたのは、そのようなリーダーたちが組織の枠を超えて対話をしながら互いの成長をサポートしたいという意図からでした。変革を進めるリーダーに寄り添う仲間がいることほど心強いものはありません。変革は痛みを伴うからこそ、仲間が必要なのです。
SHIFTは2021年4月に金融変革者を支援する金融業界での全く新しいスタイルでの人材開発のプログラムとしてスタートしました。ここには、メガバンク、地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、政府系金融機関などすべての金融業態に加え、クラウドファンディング、コンサルタント、メディアなど金融業界のリーダーが全国から参加しています。20代から60代まで幅広いメンバーがコミュニティとしてお互いをサポートしながら、対話と内省を繰り返しています。外面としての知識や能力を高めることよりも、リーダーとして内面開発を目的としたユニークなプログラムです。
我々は、新しいタイプのリーダーへと変容できる可能性が、全てのバンカーにもともと備わっていると考えています。多くのバンカーは、これまでの固定概念に囚われながら、その可能性に丁寧に蓋をしているだけなのです。我々は、本人の意思でその蓋を外していこうとするプロセスを見守り、応援したいと考えています。
SHIFTでは、知識や情報を一方的に教えるということはしていません。参加者同志が学びのコミュニティをつくり、内省と対話を繰り返しながら、価値を大切にする金融を実践するリーダーへと変容していくプロセスをエスコートして参ります。年に2回程度のリアル合宿を行い、参加者の交流と共に実践的な対話体験を行うことでさらに学びを深めています。(これまで、宮崎、福島、山梨、東京で実施)
SHIFT参加者へのアンケート抜粋(2023年3月実施)
資金のつかいみち
今回のクラウドファンディングで支援いただいた資金は、「さよなら、頭がいいだけの銀行員」全国巡業プロジェクトの活動費として活用させていただきます。
イベント会場費 17万円
旅費交通費 22.7万円
イベント講師謝礼 46.2万円
書籍配布 28.8万円
動画制作 3.3万円
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12/8アップデート
おかげさまで12/6に目標金額の118万円を超えるご支援をいただくことができました!
ご支援いただいたみなさん、本当にありがとうございました。
「もっと多くのかたに、この取り組みを広げたい」という気持ちを新たにしています。
ついては、ネクストゴールを180万円として最終日の1/18まで継続いたします。
追加のご支援をいただいた資金は、全国巡業のサポート体制の拡充、リターンとしてのワークショップや1on1の講師謝礼、配布書籍の増分に充当したいと考えています。
みなさまからいただいた想いとともに大切に活用させていただく所存です。
今後とも引き続きのご支援をよろしくお願い申し上げます。
ネクストゴール資金の使いみちの追加想定
イベント会場費 17.0万円→20.7万円
旅費交通費 22.7万円→45.4万円
イベント講師謝礼 46.2万円→73.7万円
書籍配布 28.8万円→36.8万円
動画制作 3.3万円→3.3万円
合計 118.0万円→180.0万円
リターン一覧
※1 「SHIFTラーニングジャーニー」とは、SHIFTがほぼ月1回で行っている、さまざまな分野のゲストを招いての対話イベントです。これまで、元金融庁長官の遠藤俊英さん、映画監督もやる香西志帆さんなどの金融業界のリーダーに加え、マタギ(熊撃ち)やオーケストラの指揮者など多彩なゲストが参加してきました。本リターンでは一般参加は有料となる「SHIFTラーニングジャーニー」の2024年開催分について無料でご招待します。
※2 本リターンでは、SHIFTに参加しているメンバーとの1on1セッションの機会をご提供します。SHIFTにはコーチングのトレーニングを受けているメンバーが多くいます。仕事のお悩みなどを聞いてもらう対話体験をお楽しみください。
※3 本リターンでは、ご支援をいただいた組織やコミュニティのみなさんむけにSHIFTが実際に行っているオンライン・ワークショップを体験いただきます。内容については、ご相談のうえ決定させていただきます。また人数は20人以内とさせていただきます。リアル開催を希望される場合は別途ご相談として承ります。
メッセージ
山口省蔵
金融経営研究所 代表所長
SHIFT事務局として当初より参加
コミュニティが金融の変革者を支えると考え、SHIFTを始めてから、2年半が経ちました。
SHIFTの内容と参加者の成長について、「頭がいいだけの銀行員はもういらない」という本にまとめ、各地で開催を予定するイベントでもお伝えしたいと思っています。今回のクラウドファンディングは、金融機関役職員の成長について、個々の金融機関の枠を超えて連携していただける方々を募る機会だと思っています。ぜひご協力をお願いします。
清水菜保子
一般社団法人ゆずり葉 代表
SHIFT事務局
SHIFTには1年目は参加者として、2年目から事務局として参加していますが、とにかく魅力的なプログラムです!それは多様で深い学びや気づきが得られるだけではなく、全国各地からの参加者同士の対話実践を通じたコミュニティが新たなチャレンジの源泉になっていると感じるからです。「頭がいいだけの銀行員はもういらない」本の出版を機に、全国を巡業し、対話する場をつくっていくことにより、金融を、自分を、社会をSHIFTしていきたい一人一人のリーダーがより多く誕生することにお力添えをよろしくお願いします。
新田信行
JPBV アドバイザー
一般社団法人ちいきん会 代表理事
今、時代は大きく動いています。明治維新や終戦後がそうであったように、時代の変革期において金融の役割は極めて重要です。「知行合一」と言います。新たな時代を切り開く実践者の学びの場として、本プログラムに期待しています。
武井浩三
社会活動家/社会システムデザイナー
「頭がいいだけの銀行員はもういらない」
人あたりの柔らかい江上さんが、こんなにもストレートな表現のタイトルで本を出すなんて。。。最初、驚きと戸惑いがありました。でもそれこそが、江上さんが伝えたいメッセージであり、想いの強さなのだとも感じました。
世界の経済情勢とテクノロジーの進化により、好むと好まざると、金融の仕組みは近いうちに大きな変容を求められる事になるでしょう。
その時に「本当の価値」を提供できるバンカーが、この日本にどれだけいるのか。
それこそが江上さんの問いなんだと思います。
日本の金融に関わる方々に、本当の価値を提供できる人であって欲しい。
これこそが江上さんの想いなんだと思います。
江上さんのこの想いは、僕が彼と出会った当初から全く変わっていない。いやむしろ、年々熱量が増しているとさえ思います。
そしてその熱量の高まりと共に、彼の活動には賛同者が増え続け、大きなコミュニティが生まれました。
金融に関わる方には「進むべき道がこっちにあるんだ」と言う真理に触れて欲しいと、僕も願っています。