組織課題解決ワークショップ@オンライン・第22回を開催しました
2024年09月11日
2021年から奇数月に開催する「組織課題解決ワークショップ@オンライン」の第22回には、地域金融関係者等14名のみなさまにご参加いただきました。
参加者の主な属性は以下の通りでした。
・居住地:栃木県、東京都、神奈川県、新潟県、長野県、静岡県、滋賀県、京都府、福岡県
・所属:地方銀行、第二地方銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、その他等
NPO法人寺子屋方丈舎の小関さん(つーさん)をゲストに開催しました。寺子屋方丈舎は1999年の設立以降、「こどもの社会参画」をミッションにフリースクールやこども食堂、環境教育など、こどもを中心に置いた多様な学びの場を運営しています。
今回のワークショップのテーマは、「クラウドファンディング(※) 終了まで残り2週間でできることは?」でした。
※寺子屋方丈舎が2024年7月15日(月) 23時まで実施しているクラウドファンディングは、下記URLをご覧ください。 https://readyfor.jp/projects/142592
3人1組のグループで寺子屋方丈舎に対する感想や質問を話した後、小関さんにみなさんから出た質問に丁寧に答えていただきました。以下のようなやり取りがありました。
●Q:今回参加予定の子ども8名は全員、自分から行きたいと手を挙げた子でしょうか?
⇒自分たちで行きたいと言って手を挙げた子たちばかり。
●Q:これまで方丈舎さんがクラファンを成功に導くため、どんな工夫をしてきましたか?
⇒子どもたちが発信する場をより多く設けるようにしている。行きたいのは子どもたち。台湾に行かない子もクラファンで顔出しした動画を公開したりしている。人前にこれまで出てこなかった子がこれを機に出たりしている。
●Q: 子どもたちに支援を実施することで、どんな効果を期待しているのでしょうか。子どもたちがどんな状態になるのがゴールだと考えているのでしょうか。
⇒子どもたちの未来につながるきっかけになると思っている。ただ、どうなるかはわからない。人の変化なので不確定なことが多い。別の事業でペナンに行く企画があり、それを共有したことで子どもたちが興味を持った。不登校という言葉は日本でしか使わない。「不登校=力がない、マイナス」というイメージが子どもたちにも普及してしまっている。気持ちが前向きになること、自分がこういう道に進みたいというのが見えてきたら。笑顔で満足して帰ってきてくれたらいいなと思っている。
その後、再び小グループで「クラウドファンディングの目標100万円を達成するために、あなたが小関さんだったら、何に取り組みますか?」を話し合っていただきました。それを踏まえて個人ワークでアドバイスを書いていただきました。
●主体性に働きかけるために、できるだけ多くの選択肢(SNSやメルマガ、紙の広告など)やクラファンの成功事例を提示すること(選択肢が少ないと主体的でなくなってしまうので、できるだけ多くの選択肢を示す)
●(子どもたちへ)みなさんが主体的に行うこと、外部の関係者(ステークホルダー)の協力を得ることの融合で、ぜひ目標額を達成して、台湾ツアーを実現してほしいです。生きていくために、人の力を借りることも大切です。助けてと相談することは恥ずかしいことではありません。クラファンで資金調達して台湾に行こうとしていること自体を、行政・金融機関などにチラシなど持参してお願いする、新聞社などメディアを活用する、SNSを使うなど、外部の方への協力呼びかけを、子どもたちから行ってはどうでしょうか。
●子どもたちがこの経験を通じてどんな自分になりたいのか、台湾で具体的に何にチャレンジするのかが、(実際にはあると思うのですが)ページでは伝わりきっていないように感じたので、どんなふうに表現したらページを見た人に伝わるのか、子どもたちと一緒に考えてみるのもいいかなと思いました!
最後に、終了後のアンケートで参加者のみなさんから寄せられた感想の一部を紹介します。
●多面的に深く考える場として、大切な時間であると思います。
●子どもの参画のはしごは、銀行の本部と支店のあり方にも通じるものがあると感じました。ありがとうございました。
●みなさんが「一所懸命」な姿勢で2時間のプログラムに向き合っておられるのがよくわかり、すごくいい時間だったと思います。さまざまなバックグラウンドを持った大人たちが向き合った今回の時間が、動画として子どもたちにもフィードバックされると聞きました。子どもたちにとって、これが何かの「気づき」につながれば、これほどうれしいことはありません。
次回の第23回は2024年9月に開催予定です。ぜひご参加ください。