こんにちは、ヒトノネ代表の篠田です。
若者の居場所「ユースセンター」では、子どもたちがそれぞれの関心や「やってみたい」に向き合う姿が見られます。
今回は、ある高校生たちのプロジェクトと、そこから感じた「探求学習の本質」についてお話しします。
静かな子の底力——自ら壁を乗り越えた「防災プロジェクト」
現在、美濃加茂市のユースセンターでは、子どもたちの挑戦を応援する「ユメプロジェクト」に取り組んでいます。
今、私が伴走している高校生は、中学時代に経験した地震をきっかけに石川県の人々と文通を始め、「石川の現状や防災の大切さを地元でも伝えたい」と防災ワークショップの企画を立ち上げました。
普段は、ユースセンターの片隅で静かに過ごしているような控えめなタイプの彼女。
しかし、交通費の確保や学校・保護者への説明など、いくつもの壁が立ちはだかったとき、彼女は諦めませんでした。
担任の先生だけでなく教頭先生のもとへ直接説明に行き、「気をつけて行ってきてね」と背中を押してもらうまで自分の言葉で話し切ったのです。
大人や周りにアドバイスを求めながらユースセンターを使い倒し、自分の力で一つひとつ壁を乗り越えていく姿に、子どもの持つ底力を強く実感しました。
探求で大事なのは「人に頼りながら、やってみることができた!」という実感
今、学校現場でも「探求学習」が盛り上がっていますが、学校の中だけで一人ひとりの異なる興味関心を深め、地域の魅力的な大人へつなぐことには限界があります。
ユースセンターのような「学校の外の居場所」だからこそ、多様な大人や大学生、地域の人が近くにいて、「こういう人に話を聞いてみたら?」とライトにつなぐことができます。
探求学習で最も大切なのは、完璧な成果物を出すことではありません。
「困ったときは人に頼ってもいいんだ」「自分の声を届ければ応援してくれる人がいる」という発見や成功体験を得ることです。
そうして、やってみたかったことを実現していく。
この実感こそが、これから社会を生きていく子どもたちの大きな強みになると信じています。
▼このお話を詳しく語ったラジオはこちらからお聴きいただけます
【ヒトノネラジオVol.60】ユメプロジェクトーユースセンタで生まれた静かな高校生の挑戦ー