こんにちは、ヒトノネ代表の篠田です。
先日、岐阜市立中央図書館「みんなの森 ぎふメディアコスモス」で行われた「スタジアム式クロスワーク」に対話者として登壇させていただきました。
岐阜駅に隣接するハートフルスクエアーGを「メディアコスモス分館」として整備するにあたり、どのような場所にしていくかを市民や専門家と一緒に対話する場です。
今回はその中で感じたことや、私たちが目指す居場所のあり方についてお話しします。
駅前に公のユースセンターを
現在、岐阜駅周辺ではサイゼリヤやファストフード店に多くの中高生が集まっています。
勉強をしにメディアコスモス本館へ向かう子もいますが、駅の南側エリアの若者にとっては少し距離があり、かといって放課後に羽を伸ばせる居場所も多くはありません。
私は、「せっかく駅前に新しい公共施設をつくるなら、中高生や若者が気軽に立ち寄れる『公のユースセンター機能』をつくってほしい」とお話ししました。
生きづらさや苦しさを抱えていても、外見からは分かりにくい子どもたちがたくさんいます。
そうした若者たちが、働くきっかけを得たり、ボランティアに関わったり、ただそのままの自分でいられる場所が街の中に必要だと感じています。
「キラキラしていない場所」も必要
当日は、私以外にも様々な立場の方が対話者として登壇され、その周りには多様な市民の方が参加されていました。
中には高校生の姿もあり、リアルタイムで意見を共有していました。
そこで印象的だったのは、
「メディアコスモスは素敵だけれどキラキラしすぎていて入りづらい」
「1人でもいられる場所がほしい」
「外国ルーツの人たちが安心して集まれる場がほしい」
といった声が、市民の方々から自然と上がったことです。
イベントの最後、ファシリテーターの名畑さんが参加者の多様な意見をグラフィックレコーディング(図解)でまとめ、そこに添えられた言葉は「やさしさ」でした。
一部の人だけでなく、ちょっとしんどさを抱えた人や多様な背景を持つ人々を優しく包み込む場所を、みんなが求めているのだと実感しました。
ハード(建物)をつくるだけでなく「人と人をつなぐ人」を育てる
公共施設についてかんがえるとき、箱(建物)の綺麗さや設備に目が向きがちですが、本当に大切なのは「人と人を混ぜ合わせるコーディネーターの存在」です。
図書館の隣に多様な若者がいられる居場所があり、そこにおせっかいで温かい人たちがいて、地域の人々とつながっていく。
そんな関係性を育む人がいてはじめて、建物は「みんなの居場所」として生き始めます。
ヒトノネが運営するユースセンターや居場所の取り組みで培ってきた視点を活かし、これからも地域全体が子どもや若者を温かく育むセーフティネットになっていけるよう、市民のひとりとして注視・発言を続けていきたいと思います。
▼このお話を詳しく語ったラジオはこちらからお聴きいただけます
【ヒトノネラジオVol.61】ぎふメディアコスモス分館「スタジアム式クロストークイベント」に参加してきました

ファシリテーターの名畑さんによるグラフィックレコーディング(図解)