傘が無い
2020年08月01日
7月31日(金)の和傘実店舗「CASA」の写真です。
歌のタイトルのような見出しではありますが、写真の通り、店舗の和傘の在庫が本当に少なくなっています。
NHKを始め、他のメディアでも岐阜和傘が取り上げられたこと、コロナ禍で本格取組が始まったWEB店舗が好調で、たくさんのユーザーに和傘を購入頂いた結果、店頭在庫が少なくなっています。
和傘CASAは、日本一の和傘産地であるにも関わらず、小売店舗を持たない=販売する場所が無く、職人の生計に大きく影響が出ていることや、製作物を披露できる場所が無いことが産地の課題としてあり、その解決のため、立ち上げたものです。
売れ行きが好調なことは大変ありがたいこと、ただ、課題のフェーズはやはり次の段階に来ており、和傘が人気となる中、供給が追い付いていない。後継者を含めた担い手が少ない点にあります。1月に和傘組合を立ち上げたのは後継者育成のためであり、手は打っていますが、時間はかかります。
和傘が持つ良い部分は伝えたいところですが、こういった課題についても伝えていきたい。そうしたストーリーを含めて、和傘に思いを巡らせて欲しいのです。(籠原)