これまでの経緯
2024年09月16日
いつもあたたかいご支援、本当にありがとうございます。
コクレオの森は、数年前から、一人でも多くの子どもたちが自分を大切にして学べる社会を目指して、「里山地域に廃校を利用して、学校法人で2校目を創ること」を模索してきました。
廃校を利用することを前提としたため、自治体との交渉となり、水面下での動きが多く、みなさまに随時ご報告できなかったことを、ずっと心苦しく思ってきました。
けれども、このたび、学校法人あけぼの学園さんととともに、兵庫県猪名川町旧六瀬中学校跡地の優先交渉事業者となり、三者で基本協定を締結いたしましたので、そのご報告とこれまでの経緯について、簡単ではありますが、ご報告させていただきます。(長文となりますが、どうぞご容赦ください。)
廃校探しは、2017年から始まりました。
最初は、茨木市北部の北辰中学校跡地。
地域のみなさんとも仲良くなり、市の職員の方にも話を聞いていただきましたが、実現しませんでした。
続いて、能勢町へ。
歌垣小学校跡地に学校法人で小中学校を設置したいということを、能勢町に提案しました。
このときは、コンサルさんがお友達価格で伴走してくださり、行政との付き合い方を教えてくれて、
提案書を一緒に作成してくれました。
地域のみなさんとも仲良くなり、町の職員さんとも何回か話をしましたが、実現しませんでした。
また、2019年には、能勢町のとなりの川西市黒川の活性化を考える川西市主催のまちづくり塾が開催されるようになり、そこにも出席していくうちに、コクレオの森が、川西市の黒川公民館での就学前の親子クラスをするようになっていきました。
この頃、のせでんアートラインという(川西市、能勢町、豊能町、猪名川町)がかかわる地域活性化の大きなイベントがあり、地域活動団体の枠でかかわるようになりました。
続いて、豊能町へ。
廃校予定となる学校(吉川、光風台)のどちらかに、学校法人で小中学校を設置したいと提案しました。当時の町長がとても関心を持ってくれたことと、豊能町のまちづくりに、のせでんアートラインでもお世話になったコンサルさんがいたことから、話が進んでいき、町との関係性や実績を作る意味を込めて、「子そだて広場 だんでらいおん」を業務委託して運営することとなりました。
豊能町で「一日がっこうと里山ロハス」も2回開催し、豊能町のみなさんともとても仲良くなり、「ようやく、豊能町で私立小学校が創れるかもしれない」、そう思いました。
そこで、大阪府の私学課に「豊能町の廃校を利用して、新規で学校法人になって、私立学校を設立したい」と改めて相談に行ったのですが、「とても難しい」という回答でした。
大阪府教育委員会のトップにいた方にも直接お会いし理由をお聞きしたところ、そもそも、私立学校が多い都市部で、新たに学校法人を創ること自体がとても難しいが、森友学園のことが未解決のままなので、大阪府はさらに厳しくなっているとのことでした。
新規で学校法人を創れないなかで、学校法人の学校を創る方法として、3つ考えられました。
A:新規の学校法人を創れる都道府県に引越をする。
学校法人を創っている人たちは、まず、全国の都道府県をまわって、一番設立しやすいところを探すそうです。(学校法人を創るためには、都道府県の認可が必要です)
B:既存の学校法人を買収する。
エージェントがあり買収できるようでしたが、数億円かかるようでした。
C:既存の学校法人で一緒に組めるところを探す。
身近でどこかあるか考えたとき、名前があがってきたのが、学校法人あけぼの学園さんでした。
教育方針がとてもすてき、理事長のお話がとてもいい、あけぼのさんから、箕面こどもの森学園や土曜親子クラスそらなど、コクレオの森の事業にたくさんの人が来ているというのが理由でした。
ABよりも、Cが現実的に思えたので、あけぼのさんとコンタクトをとる方法を模索し始めました。
(当時、ちょうど、コロナ禍で思うようにはすすみませんでした)
その頃、豊能町からも、町でも魅力ある学校教育を行っていくので私立学校の誘致は難しいと言われ、その後、町長も変わり、子そだて広場の業務委託も終了しました。
猪名川町へ
豊能町から断られた後、箕面こどもの森学園から、2時間圏内ぐらいで廃校を探しました。
そこで見つかったのか、猪名川町、奈良市、豊中市、亀岡市でした。
2022年11月、猪名川町の旧六瀬中学校跡地のサウンディング調査に参加し、提案書を提出しましたが、その後、半年ぐらい町からは音沙汰がありませんでした。
2022年12月、夢みる小学校の上映会が、ずっとコンタクトがとれていなかったあけぼの学園さんであることがわかり参加しました。映画上映の冒頭、理事長(安家周一さん)と園長(安家匠さん)のお話がありました。
そのお話とは、理事長、理事長のお母さん、理事長の長男さんが、東京の自由学園のご出身で、理事長の次男さんであけぼの幼稚園園長が、きのくに子どもの村の1期生で、「自分たちが受けてきたような、子どもの主体性を大切にし、体験と対話を重視する民主的な学校を創りたい」という内容でした。
映画終了後、私たちの思いや状況をお話し、年末に理事メンバーでもあけぼの学園を訪問し、「一緒に学校を創っていきましょう」ということになっていきました。
豊中市は、まちづくりの部局の人は、ものすごく関心をもってくれましたが、市でも魅力ある学校教育を行っていくので私立学校の誘致は難しいと、豊能町と同じ理由で断られました。
亀岡市は、そもそも話を聞いてもらえませんでした。
2023年4月、猪名川町から、「箕面こどもの森学園に見学に行きます」という連絡がありました。見学に来ていただいた後、猪名川町の幼稚園跡地も見学にいくことになり、そこで再度お会いしたところ、「六瀬中学校跡地を具体的に考えていただけませんか?」という意味合いのお話がありました。
猪名川町さんには、すでに廃校を、大前学園さんという高等専修学校が利用している実績があり、「学校跡地にユニークな教育をする学校が入る」ことは、まちづくりにとてもいいことだと思っているということと、当時の教育長が「ぜひ、来てもらったらいいと思う」をおっしゃったことが理由でした。
今まで、豊能町でも、豊中市でも、教育委員会が難色を示したため、話が前に進みませんでしたが、猪名川町の場合、教育長が誘致に前向きになってくださる方でした。
教育長を訪問した日、1時間ぐらいだと思っていたのですが、2時間もお互いの教育観の意見交換をして意気投合しただけでなく、猪名川町の幼稚園小中学校管理職研修の講師をその場でご依頼いただき、2023年8月に、担当させていただきました。
あけぼの学園さんにも、六瀬中学校を見てもらいましたが、「職員さんは熱心やけど、ちょっと遠いな~」と難色を示していて、あけぼの学園さんのルートから、再び豊能町案が浮上し、再び豊能町と交渉するのか、猪名川町と交渉するのか、考えることとなりました。
それを考える上で、あけぼの学園さんも、猪名川町の教育長に会って教育長と話をすることになり、その機会が設けられました。あけぼの学園さんと教育長が、いろんなお話をされる中で、やはり意気投合され、これだけ熱心に考えてくれる自治体さんは、他にはないだろうということで、猪名川町にしようということになりました。
奈良市は、市長が大変関心を示してくださり、関係性を創るために、奈良市の教育関係の委員などにも指名していただきましたが、提案された廃校の場所が奈良市の端っこで、箕面からかなり遠いことに加え、大きな資本などがいろいろと入るプロジェクトになるというお話だったことと、この頃には、猪名川町の話が進み出したことから、お断りさせていただきました。
以上の経緯をたどり、学校法人あけぼの学園さんとともに、猪名川町の旧六瀬中学校跡地にて、小学校設置(将来的には中学校も)を目指し、兵庫県との交渉を始め、猪名川町の公募に応募をし、無事に優先交渉事業者となり、「学校を中心とする住み続けられるまちづくり事業」を行うための基本協定を三者で締結しました。
これからが、三者で力を合わせて、ひとまずは、2026年4月に小学校の開校を目指して、兵庫県の私学課との交渉をすすめていくこととなります。 行政との交渉ごとが多く、なかなかご報告することが難しく、ご報告が十分にできていなかったことをお詫び申し上げます。
基本協定も締結いたしましたので、今後の動きにつきましては、可能なかぎりお伝えしたいと思っています。
詳細は、コクレオの森のブログ?に記載していますので、どうぞご覧になってください。
これまで続けてきた4つの森の活動や黒川里山センターの運営などについてはもちろんのこと、新しい学校づくりも、みなさまにいろいろなご協力をお願いすることもあるかと思いますが、ぜひぜひ、いろんな関わっていただきたいと思っています。何かご質問やご意見、アイデアなどございましたら、ご遠慮なく、お伝えいただければと思います。
これからも、どうぞよろしくお願いします。 (藤田)