長野に視察に行ってきました〜大日向小・中学校、軽井沢風越学園〜
2025年06月13日
「六瀬ほしのさと小学校(仮称・認可申請中)」の学校づくりに向けて、いろんな学校の視察に行っています。
今回は、長野県に「大日向小・中学校」と「軽井沢風越学園」に視察に行ってきました。
共有したことはたくさんありますが、それぞれ一つずつ感じた学びを書いておきます。
大日向小学校〜リビングルームのような学校〜
大日向は、廃校を一部リノベーションして使っています。
教室の廊下側の壁とドアを透過性の高いガラスのしつらえにしたり、壁の片面を教室ごとに異なる色で塗り、とても素敵な感じで利用されていました。
その教室の中も、それぞれグループリーダーの色が出ていて、植物がたくさんある部屋やぬいぐるみが置いてある部屋、すっきりした部屋、ミニ豚を飼っている部屋など、いろんなリビングルームとしての教室がありました。
学校全体を通して感じたのは「安心感」です。
基礎学習のインストラクションと自由進度学習でそれぞれのペースが大事にされていたり、ワールドオリエンテーションで、それぞれの学びを広げていたりと、子どもの権利が大事にされた学校だなぁと感じました。
校長の久保さんは「結構、普通の学校よ」とも言われていたのですが、教科書を使っていたり、一般的な授業のようなものもあったりして、「未来の公立学校」はこんな感じなんだろうなと感じました。
風越学園〜カリキュラムとは経験の総体〜
風越学園は、有名な建築家がデザインされた校舎と、その周りには森が広がっており、とても充実した環境だと感じました。
真似できない部分もたくさんありますが、いくつか参考になるところがありました。
それは、ホームとラボの存在です。
風越では、いわゆるクラスというものはなく、ホームという学校の中でのプロジェクトに関係ない家庭のような集まりがあります。
ホームで集まり、それぞれのプロジェクトごとのラーニンググループで活動してく流れとなります。
クラスではなく、ホームという設計は、学校のスタッフ全体で子どもを見るという感覚にもつながり、面白い形だなと感じました。
また、ラボという技術家庭科室や、理科室があります。
ここには常に専門のスタッフがいて、高学年くらいになると子どもたちがプロジェクトで利用したいときにその場所に来て、様々なプロジェクトの人が技術家庭科室にいる状態になっていました。
環境設定が学びの質に大きく影響すると思うので、六瀬ほしのさと小学校でもこのような環境のあり方から学びたいと思いました。
どちらもとても素敵な学校でした。
六瀬ほしのさと小学校、箕面こどもの森学園でスタッフ研修などで共有し、それぞれ活かしていきたいと思います。