3月11日(金)、コクレオの森が運営する「箕面こどもの森学園」の卒業式を行いました。
小学生と中学生、合わせて12名の卒業生の卒業をみんなでお祝いしました。
動画は、
こちら。
コロナ禍ではありますが、人数制限やライブビューイングなど工夫しながら、手作りのあたたかい卒業式ができました。
卒業式では、そのときに、一番伝えたいことを卒業生に伝えるようにしています。
こういうことを大切にする学校が、日本に増えていってくれることを願っています。(藤田美保)
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卒業生のみなさんへ
ご卒業、おめでとうございます。
みんなの中には、この学校に小学校1年生から来ている人、途中から転校してきた人、海外から引っ越してきた人など、いろんな人がいますが、箕面こどもの森学園を選んで、今日の日まで通ってきてくれて、本当にありがとう。
みんなは、この学校のどんなところが一番好きですか?
何年か前に、この質問を学校中の人にしたことがあります。「プロジェクト」とか、「お昼休みが長いところ」などいろんな声がありましたが、一番多かったのは「多数決をしない」ということでした。
「多数決をしない」ということは、「話し合って決める」ということになります。そのとき、大切になってくるのは、相手の話をよく聴いて、自分の意見を伝えるのだけど、お互いが納得できるだれも反対しない案というのを一緒に創りだしていくことです。
「自分の意見が正しくて、相手の考えはおかしい」と思っていると、相手に自分の意見を受け入れてもらいたいという気持ちが強くなり、「話し合って決める」ことはできません。それが大きくなり国同士の問題になってくると、ロシアとウクライナのように戦争になってしまいます。
この学校では、いろんなことを話し合いで決めてきました。体育祭やハロウィンパーティといった行事、修学旅行や研修旅行、そして、ニワトリを飼うことも。
多数決で決めない話し合いは、時間ばかりがかかって、嫌になることもあったと思いますが、それでも話し合って、お互いの納得を見つけていった経験が、これからのみんなにとって、自分も人も大切にしながら生きていく上で役立つものとなることを願っています。
保護者のみなさま、今日は、お子さんのご卒業、おめでとうございます。
数ある学校の中からこの学校を選び、お子さんの学びを私たちと共にサポートしてくださったこと、学校づくりを通して、社会をつくっていこうとするチャレンジにもご協力いただいたこと、本当にありがとうございます。
最後に。私が、自分の人生の中で一番つらくてしんどかったときに、何度も何度も自分に言い聞かせていた言葉を、卒業生のみなさんに贈ります。
「自立とは、依存先を増やすこと。希望とは、絶望を分かち合うこと。」
これから進んで行く道のりの中で、いいことも、しんどいことも、いろんなことが起きると思います。「なにかでできる」ということが価値でもなければ、「キラキラした夢に向かう」ことだけがステキなのでもありません。みんなにとって一番大切なものは、7番目の方角である自分自身の中に、みんながどんなときもあり続けます。そこを信じて、一歩ずつ歩んでいってください。