30年以上にわたり、教育の取材を続けて来られている朝日新聞編集委員の氏岡真弓さんのお話をお聞きし、「これからの学校教育とは どう変わればいいのか」について話し合いました。
アーカイブは、
こちら。
氏岡さんのお話によれば、
不登校児童生徒数が、昨年度の19万人から今年度24万人と、5万人も増加した。
この背景には、何があるのか。
文科省は、新型コロナウィルスの影響をあげていて、子どもたちの間に不安感が広がり、悩みを一人でかかえる傾向にあるということ指摘しているけど、
一斉休校などの影響から、「教育とは何か?」「学びとは何で、学校とは何か?」という問い直しが起きていて、自分にあった学びの場を選択したいというニーズの現れなのではないか。
この学校システムは、本当にすべての子にとっていいものなんだろうか?
一本のものさしで、子どもたちを測ることは、おかしいんだという声なのではないか?
というお話でした。
1996年に氏岡さんがホームスクーリングの記事を書いたときは、そのことが賛否両論を含め、大きな話題となったそうですが、今では本当にたくさんの数のオルタナティブスクールが、日本全国にどんどんできています。
教育移住という話もよく聞かれるようになり、コロナ禍もあり、どこでも働けるようになったことを受けて、「いい教育」を求めて移住する家族が増え、「学びの場」というものが、人を(家族を)引き寄せる時代になってきて、教育がいかに大切で、我が子にとって何がいいのかを選び取る家族が、確実に増えてきているとのことでした。
SDGsで大切にしている、これからの持続可能な未来を創っていく教育を行う「サスティナブルスクール」に、24校中4校がオルタナティブスクールが選ばれる時代にもなっていて(箕面こどもの森学園もその一つ)、これからの社会に合わせて人を育てていくのではなく、これからの社会を創っていく人を育んでいくことが求められているというお話でした。
学校教育は、そこを意識して、もっともっと多様になって選べるべきだし、変わっていかないといけないと思う。
というようなお話を力強くしてくださり、まさに、このプロジェクトを力強く後押ししてくださるようなお話で、私たちも、とてもとても勇気づけられました。