ご報告が遅くなりましたが、3月10日は、箕面こどもの森学園の卒業式でした。
実は、箕面こどもの森学園の卒業式は、とても感動的な卒業式です。
何が感動的なのかと言うと、まず1点目は、校長が教育スタッフを代表して本気で「自分たちが創っている教育(共育)の意味」を伝えるから。
この校長のスピーチが、よくある校長のスピーチとは全く違うもので、「自分たちが何を大事にして、何のためにわざわざ市民で学校を立ち上げているのか、そしてその中で何を伝え続けてきていたのか、この学校を巣立つ人たちにどうあって欲しいと願っているのか」を、とてもわかりやすい短い文章で、ありったけの想いを込めて話すものになります。
これが、卒業式の一番最初に来るので、この校長の言葉で、まずは、卒業生も保護者もスタッフも、それぞれが一本の木として、他にはないものを求めて、「ともに創ってきた学校という森」の意味と価値がその場に立ち現れ、箕面こどもの森学園の学校生活の中でも一番感動的な時間である「卒業式」という場が整います。
続いて、卒業証書や記念品などを渡した後に、クラス担当のスタッフから、一人ひとりの卒業生の向けて、ことばが贈られます。
これらの言葉一つひとつが、また、素晴らしいのです。
学園もののドラマであるような、教師が生徒に対して、熱く語るようなものとは真逆で、それぞれのスタッフが等身大の自分自身から、卒業生がどう見えていたのか、そしてこれからどうあってほしいと願っているのかを、ほぼ自己開示でもするように語っていくものになります。
続いて、卒業生一人ひとりが、みんなの前でスピーチをしていきます。学校生活を振り返る人、自分がどう変わったのかを語る人、それぞれが語りを通して、自分がわざわざ選んだ学校での年月の積み重ねの意味を、自分の言葉で語っていきます。
校長のスピーチに始まり、卒業生のスピーチで締めくくられ、それぞの想いを伝え合う、まるで一つの映画でも観ているような、とても感動的な時間と空間が、箕面こどもの森学園の卒業式です。
参列している保護者の方が、自分のお子さんのときは、もちろん泣いておられるのですが、他のお子さんのときも、泣き続けていて、
「ともに創る学校」とは、こんなにも温かいんだということを改めて思いました。 (藤田 美保)
詳しくは、動画とブログをご覧ください。
卒業式の動画は
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ブログは
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